日本語教育における仮名文字教育の再考 - 書字教育を通した韓国人学習者の文字の実態調査から

Reconsidering Kana Character Education in Japanese Language Education: From a Fact-finding Survey of Korean Learners’Characters through Writing Education

초록

筆者は現在、韓国の大学にて韓国中等教育機関の日本語教師育成に携わっているが、学習者の書く文字を見てみると、筆順の間違いをはじめ字形や文字のバランスの悪さ等が目立ち、文字教育の必要性を痛感した。 このような背景・問題意識により、本研究ではまず、韓国の日本語学習者の手書き文字の実態を明らかにし、書字に焦点を当てた文字教育の授業実践を通してその変化を分析・考察した。 その結果、韓国では大学入学前に仮名文字を既習した学習者がほとんどであったが、文字を覚えて発音することに重点がおかれ、書字教育があまりなされていないことが示唆された。さらにひらがなに比べ、カタカナの教育が疎かにされていることが、今回の調査でも明らかになった。その上で、授業実践を通して、印刷フォントに教科書体を使用し、短期間でも書字の知識をきちんと説明し指導すれば、大きく改善が見られることが観察された。さらに、学習者が意欲をもって「文字を書く」ことに取り組む姿勢が見られ、書字教育の成果が確認できた。このことから、言語学習の入門期に書字教育を取り入れることの重要性が明らかとなった。

키워드

韓国の日本語教育、書字教育、文字の字体と字形、印刷フォント、 教科書体Japanese language education in KoreaCharacter-writing educationCharacter style and shapesPrinted fontsTextbook fonts
제목
日本語教育における仮名文字教育の再考 - 書字教育を通した韓国人学習者の文字の実態調査から
제목 (타언어)
Reconsidering Kana Character Education in Japanese Language Education: From a Fact-finding Survey of Korean Learners’Characters through Writing Education
저자
UCHIBORI AKARI
DOI
10.21442/djs.2024.64.09
발행일
2024-12
저널명
日本學(일본학)
64
페이지
207 ~ 231